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モダンタイムス /伊坂 幸太郎
ひさしぶりに伊坂幸太郎読んだ。 おもしろかったです。 「勇気はあるか?」 こういう書き出し伊坂幸太郎ぽいな。 おー、って読みすすめてしまった。 勇気か… 向こう見ずな勢いなら持ってますがこれは消して勇気とは言わない。
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じゃりン子チエ DVD-BOX
ここのところじゃりン子チエのDVDをツタヤでレンタルし続けてみています。 もうなんていうか泣きながら見てます。 この漫画は人生のバイブル的な存在なのですが、アニメでみるとまたこれ声が! 声がドンピシャで!
チエちゃんの作文読む回なぞは涙が止まりませんでした。 博打狂いの父、子を置いて家出した母、 しょもない親や大人しか出てこないのに誰のことも憎めません。 それは原作や作り手の目線がものすごくあたたかいからなんだろうな。 チエちゃんは恨み言いうかも分からんけど誰のことも憎まない。
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茗荷谷の猫/木内 昇
夢を断たれる人々を描いた連作短編集なのだと思いました。 どのような形であれ、人が夢を断たれるというのは無残なことである。 しかし瓦礫の中に立ってさえ足を踏み出し歩き続けることが出来るのもまた人なのだろうなあ。 その弱さが、強さが、人のこわさであり、この小説を読んだときに感じたこわさの正体なのだろうな。
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チェリー/野中 ともそ
さむい。 とうとう冬が来たようだ。 さむい。 手足の先から死んでいくようだ。 さむい。 さむい。 さむい。
今日の本は『チェリー』です。 物語は12歳までをアメリカで過ごしたショウタが両親の離婚で日本へ帰ってくるところから始ります。 鬱屈した日々を送るショウタの前に、叔父からある提案が示されます。 叔父の前妻の母親が居座り続け、処分も出来ずにいるアメリカの家に行かないか、と。 ここから物語りは動き始めます。 最初こそ魔女退治のつもりでいたショウタですがね、その“魔女”のモリーにノックアウトされてしまうんですよ。 人見知りでやせっぽちで人に対して不器用過ぎる少女のようなモリー。 退去するよう説得するつもりでいたショウタですが、日を追うごとにモリーの魅力に引かれていきますよ。 とても出て行けなんていえないようになってしまいますよ。
つたない日本語、流暢な英語が口からこぼれるショウタは、日本に帰ってきてからこっち、学校で浮き立っちゃってね、帰国子女と言われ距離を置かれてるの。 頼りにすべき大人であるショウタの母は変化を受け入れ、新しい生活を着実に積み重ねてるしね。 自分だけが身の置き場を持たず、動けない。 子供が異物を排除しようとする気持ちも分かる、大人の都合を子供が呑み込まなければいけないというのも分かる。 分かるけれども日ごとに募る苛立ちはショウタを静かに閉じさせるよ。 大音量で聞くギャングスタの暴力的なラップがショウタの盾となりますよ。 手で耳を塞ぐかわりにヘッドフォンを、みたいな。 そんな子がね、モリーに出会い変わりますよ。 本当に大切なものを見つけたときに臆病にならず、なんのてらいもなく動けるようになる、という意味では変わったんだろうけども、変わる、というより本来の自分を取り戻すというのが近いかな? まっさらなモリーにあてられてショウタ自身もまっさらな人間になったんだなー。
つーかこの本は作者がものそい大切に書いたんだろうなー。 誠実に書かれている、というのが伝わってきた。 いい話でした… あああああああ! つか! もう! 世界の中心あたりで泣き喚く暇があったらこの本を読んだらいいと思う。 まじで! 今でも思い出してうるっとくるよ! しかもだーだー泣くような悲しみではなくて、うるっときて胸が苦しくなる類のものだから! いい! 老婆と少年の純愛! ショウタの告白がもう物凄くいい。 本当にいい。 なにあの白黒映画のターザン的な単語しゃべりは! 反則じゃね? ちょうぐっときたし。
それからここ重要。 私もモリーのチェリーパイが食いたい。 すげー食いたい。 読み終わった後ケーキ屋行ってしまったわよ。 チェリーパイ無かったわよ。 物凄い妥協して仕方ないから4種のベリーの季節のタルト買ったわよ。 なんだろうこのみたされなさは、みたいになったので恨み言のひとつも言いたい。
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がらくた/江國 香織
ガス欠状態です。 猫を充電したい。 ねーーこーー ぶっさいくなでかい猫(ふてぶてしい感じだけど甘えん坊みたいなの)と一日何もしないで過ごしたい。 で、鼻の上の短い毛のところをずーーっと触っていたい。 想像するだけで顔が緩む。 人は猫の肉球がすきだの何だのと言いますが、私は猫の鼻の上の短い毛の部分が極端にすきだ。 だいすきだ。 猫に嫌がられても触り続けたいくらいすきだ。 歴代のウチの猫たち(総じてブスっ子だらけだけど猫に限りブスな子ほどかわいい。)は嫌な顔をしながらも触らせてくれていた。(もしくは熟睡しているときに触りまくっていた。) あー、 鼻の上の毛がさわりたい! 人差し指で触れ続けたい!
今日の本は『がらくた』です。 江國香織です。 久々の長編、ということで読んでみました。
物語は柊子(45歳)と美海(15歳)のふたりの視点で交互に綴られていきます。 感想は、なんだろう。 一番初めに思った感情が“くやしい”ですよ。
身の内に狂気を宿しながら暮らす主人公、柊子。 安らがないことが安らぎである主人公柊子の夫、原。 馴染む、溶け込む、ということを知らない美しい少女、美海。 この三人を軸にお話は進みます。
愛する夫が自分以外の女を抱くことを許容する妻、 愛する妻が他人に身を任せるのを望む夫、 世界から浮き上がる自身を持て余し安易につながりを求める少女、 気味悪いなおい。 でもねー、 相変わらず文章がどうにも美しい! こーんな気色悪い三人を軸にして話が進んでってるのにこんなに文章が美しいと詰れないよね! だからくやしい!
この江國香織という人は狂気をおもちゃのようにして玩ぶ人物をかくのがすきなのだなあ。 それはあくまで許容範囲内の狂気というか、ここまでならば許される、という馴れ合いが前提としてある狂気なんだけども。 自分がそういう人なのかなあ。 で、こういう感じの妄想で遊んでいるのかなあ。 美しい文章にのせて。
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プロフィール
Author:jamilam
無節操な本読みです。 たぶん口が悪いです。
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