日常生活や読んだ本の感想等々。
地虫鳴く 地虫鳴く
木内 昇 (2005/06/11)
河出書房新社
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ふ菓子が好きでね、よく食べますよ。
いいとこの黒砂糖かかっとって端のとこががじがじになっとるやつがいいね。
もっさもっさ喰うよ。
一袋あける勢いだよ。
歯が痛いよ。



今日の本は引き続き、木内昇の作品『地虫鳴く』です。
爽やかな味を持つ『新撰組 幕末の青嵐』もよかったけれど、この『地虫鳴く』とても良かった。

作品全体を支える地には、蠢く時代の胎動がある。
それは新しい世界を生み出すための動きであるのにも拘らず、黒々として、不穏だ。
国が動く、という名目のもとに血は流され続け、その血を吸った大地は無言のままそこにあり続ける。
人の血を吸い、人の思いを吸い、黒々と広がる大地。
その大地はそこに生きた人の心に直接繋がるものだ。
心の底に黒々と蠢く大地を抱えたまま、止まることも許されず疾走を続ける幕末の雄たちの姿に目が眩む。


いやー、山崎蒸がいいよ。
山崎。
基本、私は狂言回し的役割を持って登場する人物が好きです。
その世界をおさえてんのに、不幸。みたいなさ。
欲しいものもあるし、行動力もあるのにそれをしないでいる不幸を自ら享受する人間、つーの?
複雑で屈折した人物ね。
んーっと、『トーマの心臓』でいところのオスカーね。

公にこの本の狂言回し的役割を持つのは、安部なんでしょうが、私的にはあれです。本書の狂言回しは山崎蒸です。それしかいないね。
おさえるとこおさえてるし、良いこと言う。
この山崎蒸は飄々として軽やかだ。
この人物に「不幸を享受してる」なんてこと言おうもんなら鼻で笑われて塵でも見るような目で見られるんでしょうね。
あー、
タチ悪そうだけどいい。
最後の最後にしょげる場面あるけどここがいい。
この場面たまらん。

  

テーマ:**おすすめbook!!** - ジャンル:本・雑誌

新選組幕末の青嵐 新選組幕末の青嵐
木内 昇 (2004/04)
アスコム
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あー、
さむいなあ。
そろそろホットカーペット出してもいいかなあ。
痩せ我慢も限界だ。

つーかさ、
燃え尽きてる感が全身をおおってる。
やばい。
この間会った友人に、「うわ、ほんとに燃え尽きた顔してる!」と笑われた…
ああ、
ああ、
笑ってくれ給えい。
ほんとに燃え尽きてますから!
あはは!



今日の本は『新選組幕末の青嵐』です。
新撰組のお話です。
各項目ごとに物語を進める新撰組隊士が変わり、その隊士の目線で語られていきます。

いや、
おもしろかったよ。
新撰組に対して、時代を読み間違えた無様な集団だ、と一蹴してしまうのは簡単だ。
けれども、そこに血肉の通った人間の情、思いがある場合はどうなのどろうか、とね。

新撰組に否定的な人にも読んでいただきたい。
もちろん『燃えよ剣』好きな人にも読んでいただきたいね。
なにより読み口が爽やかなのでが良い。
うわ、この作者この人物大好きだな、つーかベタついててきもちわるい!
とかいう幕末物を読んだときに時折感じる不快感が湧いて来ません。
突き放すでもなく、身に引き入れ過ぎるでもなく、適度な距離感で描かれた青春群像。
おすすめですよ。

今この作者の『地虫鳴く』読んでる。
これもいいな。
山崎蒸が格好いいので後日感想を書きますよ。




テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌

輪違屋糸里 上 (1) 輪違屋糸里 上 (1)
浅田 次郎 (2007/03)
文藝春秋
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雨が降らんなぁ。

梅雨入り宣言は撤回されるんでしょうね。
毎年毎年ご丁寧に当たらんような宣言して誰が喜ぶんか。
それともどっかの誰ぞが梅雨入り宣言を心待ちにしてるんか?
本当よう分からん。




今日の本は『輪違屋糸里』です。
島原が舞台となった話で、幕末に現れたよう分からん集団“新撰組”に関わった女たちが本書の主人公になってます。


なんというか、
この本に出てくる土方歳三がどうしようもない男だよ。
かわいげがまったく無い。
蹴飛ばしたくなる。

でもこのどうしようもないもんにヒロインの糸里ちゃんは惚れてしまうのよね。
惚れてしまった幸福、その無残な代価を自ら進んで支払います。

女の誠を無いがごときに振舞う男ですよ。
こんな男は死んでよし、とか思うけどなー。
女郎の誠と卵の四角あれば晦日に月が出る、とかなんとか言いはするけどさー、女にこんな仕打ちをしちゃあ駄目でしょうが。
なんつーかさ、
男は女に騙されるくらい方がね、平和でいい気がします。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

十日えびす 花嵐浮世困話 十日えびす 花嵐浮世困話
宇江佐 真理 (2007/03/13)
祥伝社
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最近、酒が切れんでいかん。
あー、
いかん。
いかん。



今日の本は『十日えびす』です。

簪職人の家に後添いとして入ったものの旦那が死に、末の娘と共に家を追い出された未亡人が本書の主人公です。

この二人を追い出した、この家の長男と嫁ってのが手前勝手なしょうもない人物でね、イラっときますよ。
道理の通らん主張ばかりを繰り返してね、人生舐めてる甘えてる。
一般的な常識、義理を持ち合わせている者が割りを食うのよ。
でもね、
親子2人、血は繋がらねども仲良く新しい住まいを見つけ、そこで小間物屋の商いを始めますよ。
店賃も安く、商売の目途も立った、よかったよかったと思いきや、
引っ越した先にもしょうもないのが居ましたよ。
なんか、あの

「引っ越ぉせっ 引っ越ぉせっ さっさと引っ越ぉせっ」

と節をつけながら叫び、布団をたたいていたオバサンに酷似した人物がさ。

常識が通じず、粗暴。
人の話には耳を傾けない一刻者。
もうなんていうかヘレンケラーと心を通じ合わしたサリバン先生のような忍耐でもって接しなければ会話もままならない。
すげぇババアがお向いに住んでるんです。

たまらんなぁ。
私なら間違いなく、引越し貧乏になろうとも、翌週には新しい住まいを見つけて引っ越していますね。
しかしこの母娘は引っ越さず暮らし続けます。

せんでもええような苦労を強いられながらも、人生こんなものと立ち向かでなく受け流し暮らしていきます。
こういうのがかしこい生き方なんでしょうけどね、私にゃ無理だ。
耐えるのも、立ち向かうのも性に合わんから逃げます。



テーマ:感想 - ジャンル:小説・文学

焼刃のにおい 焼刃のにおい
津本 陽 (2007/03/20)
光文社
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今日の本は『焼刃のにおい』です。
主人公のチャモは侍じゃないんだよ。浜子なんだよ。
でもね、幕末の動乱の時代に生まれたために青年期を人斬りとして生きます。
チャモは過酷な浜子として生涯を全うするのではなく、侍として生きることが出来た事に幸せを見出すんだよね。
たとえそれが人斬りとして生きることだとしてもさ。
「人を確実に殺す」というのが大前提の状況に身を置いたひとりの剣豪の物語。

もうね、このチャモものそい強い。
斬りあいのシーンとか迫力満点ですよ。
人を斬るときのワンポイントアドバイス的な、人を斬るときは刀の鍔を当てるくらいで無いと敵は斬れない、とかね、ほうほう、と読みました。
どんな剣術上手でもいざ人を斬るとなると普段の技は冴えず使えずで、敵は滅多刺しで息絶えていた、とかにもね、納得しちゃったな。
だって怖かろうよー、だんびら振り回して人斬るなんてなぁ。
斬るのも、斬られるのも人だものね。


最後、チャモの選んだ生き方にはお見事、としか言いようが無かったな。
刃は人を斬るためだけに存在するんだもんさ。
賢い人間にはそれを手にしたまま生きながらえる事はできないだろうしね。
まったく強くて、しなやかな男だよ。
その上憎めないし。
わー
弱点なし…



作中では私の好きな坂本龍馬もチャモの手にかかって息絶えます。
でもこの本の中での龍馬はいけすかん奴だった…


テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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無節操な本読みです。
たぶん口が悪いです。

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