日常生活や読んだ本の感想等々。
思ひ出―抒情小曲集 思ひ出―抒情小曲集
北原 白秋 (1999/10)
日本図書センター
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夏の日、
身体から剥がれ落ちかけている古い皮膚のような雪駄をぶら下げ、陽炎の立つ道を行く。
汗で湿った鼻緒を通してのみ感じる違和感だけが現実味を持つ。
そんな道行きでふいに出会ってしまった、無自覚に美しく儚い生き物。


妬ましいまでに奇麗な青いとんぼをさ、夏の雪駄できりきりと踏みつぶした北原白秋の心持ちは理解できんでもないなぁ。
とかね、思います。

現実から切り離されたかのように、眼前をひらりと舞うその姿の中に命の薄さを見てしまったんだろうな。
肉体と精神をつなぐ何か、とか。
現実世界に両足で立っているにもかかわらず感じでしまう浮遊感、とか。
なんかそんな感じのさ、夏の盛の境の中で曖昧になってしまう不安定な、些細な事でどうにかなってしまうような、そんな心許ない何かに自分の命の薄さを感じてしまったんだろうな。
自分の命が薄けりゃ自分以外の命が薄くなるのも道理だものねぇ。

まぁ、もちろんそれを踏み潰した己の中に、強い嗜虐があることは否めませんがね。




今日の本は北原白秋の『北原白秋詩集』です。
なーんか学生の頃はよく白秋の詩をめくっていたような。
白秋の幻想的な詩がねそのときの気分によく合ったんでしょうな。
今でもたまーに読みたくなります。

詩って基本さ、青い工作じゃん。
書き手の、読み手の、その青さを受け入れる事のできる人の為のものじゃん。
平和でいいよね。
平和でさ。

テーマ:詩集 - ジャンル:本・雑誌

ドリームバスター 4 (4) ドリームバスター 4 (4)
宮部 みゆき (2007/05)
徳間書店
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ボーナスが出、盆休み(にしゅうかんあるよ!ひやっほう!)が決まり、あげた原稿の完成雑誌が次々と届き、もうなんていうか夏休みを待つばかりの日々です。
印刷屋が盆休みになる前にもういっこ入稿するだけだ。
楽勝ぽんち。

もう顔がゆるんどる。
口あけっぱなし、みたいな。
遊ぶと盛り上がるし、ビールは旨いし。
いやー、夏って本当に良いですねー。
たーのーしーいー。



たのしい夏にも根暗に本を読み続けている。
これはこれでたのしい。
インドアの楽しみは本にあるね。
今日の本は宮部みゆきの『ドリームバスター4』です。
…おお。
もう4冊目か。
シェンはいつ母ちゃんと決着をつけるんかなぁ。

この4巻はマッキーが悲しい感じでしたね。
大衆娯楽なエンターテイメントの中にピリッとした悲劇。
こういうのが人の気を引くんでしょうね。
川柳とかでもおかしさの中に滲むそこはかとない悲しさ、とかがミソなんでしょ?
日本人はみんなこういうのが好きなんだろうな。


テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

空中スキップ 空中スキップ
ジュディ・バドニッツ (2007/02/22)
マガジンハウス
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どうでもいいけど、
酒醒まそうとしている人間の顔と、煙草ふかしてるときの人間の顔ほどアホな面ってないと思うんですがどうなんでしょうか?
酒を醒ます=という時点で冷静な判断が出来ない状態、ここから垂れ流される無防備さ。
煙草をふかす=油断をしている、ここから傾れ出る無防備。
これがどうにもならん馬鹿っ面を生むのでしょうかね。
“煙草吸う姿が格好良い”人はアレだ。ナルだと思う。
もしくはあばたもえくぼな感じでベタ惚れしてるか。
そうでもなけりゃ外じゃ絶対油断とかしないキリキリした奴だ。きっと。

無防備な体はエロだけれども、無防備な顔は大人がやったらただの馬鹿面でしかない、という例ですね。
酒も煙草も控えめに。



今日の本は『空中スキップ』です。
翻訳ものをある時期ものすごい勢いで読んでいたけれども、最近それが収束してきた。
久しぶりの翻訳ものの短編集だー。

なかなかに黒くておもしろかったな。
チア魂とかがね、なんかチアーズとか思い出したわ。
なんなんすかね、あの情熱。
未だかつてあんな情熱をもって息したことないや。



テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

浅草色つき不良少年団 浅草色つき不良少年団
祐光 正 (2007/05)
文芸春秋
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ようやくちょっと落ち着いたんでね、職場の子と飲みに行きました。
ここんとこで溜まりに溜まった鬱憤を悪口雑言にて吐き出し合い、すっきりとしました。
もうあのテーブルの周りに瘴気が渦を巻いていたと思う。

でもさ、
溜まったものを吐き出すともうなんていうか憑き物でも落ちたか、ってくらいさっぱりしますね。
これはあれだ。
当節流行中のデトックスだ。
からだ☆リセット的なね。

だってなんつーかさ、
人間腹ん中に怒りを溜めてちゃ駄目でしょ。
しつこくいつまでも溜めてると内臓腐って心も腐るよ。
がっと吐き出してばっと忘れるのがいちばん良いや。
そう思うからそうしてる。

しかし酒が切れんな。
よろしくないね。
しばらく休肝いたします。
シャッター下ろしてお休みなさい。




今日の本は、『浅草色つき不良少年団』です。
浅草すきですよ。
ちょいちょい行きます。
おいしいご飯屋多いし。たのしい。

この本はそんな戦前の歓楽境浅草を舞台にした物語です。
おもしろかった。
黄色団、紅色団、黒色団という、頭に色を冠した三つの不良少年団が浅草には存在し、その黄色団の頭目・神名火譲二(似顔絵ジョージ)の昔語りで物語りは進められていきます。

怪事件を解決していく様はなかなかに痛快ですよ。
なんだろ、江戸川乱歩も登場します。
乱歩は実は男という冬瓜の百合子にご執心ですよ。
エログロ入道な乱歩が愉快。

なんだか続刊が出そうな感じ。
出たら読みたい。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

ねにもつタイプ ねにもつタイプ
岸本 佐知子 (2007/01)
筑摩書房
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色々重なったり、週末休みがなかったりでもうなんていうか疲労困憊です。
温泉とか行きたい。
ひなびた感じの老女仕様で一日を過ごしたい。
とりあえずはマッサージに行きたい。
肩がぱんぱんです。

どうでもいいけど、私があまりにも風邪を引かないものだから、どうも周りから馬鹿だと思われている。
思われているっていうかはっきり言われて傷心です。
(職場で風邪引いてる人間が私以外全員という状況でも、丸二日風邪を引いて森進一のような声をしている子と過ごしても風邪を引かない。もう風邪が私を除けているとしか思えない。)

…馬鹿は風邪引かないって本当ですか?
自己管理が出来ない人間が風邪を引くのだと私は思っているんですが。
どうなんですか?
本当に私は馬鹿なのかも知れん。




今日の本は。『ねにもつタイプ』です。
なんだー、これ。
おもしろい。
思わずニヤついて読み耽りました。
作者がどうにもおもしろいよ。
ニヤニヤ。

乾いた心にも、片膝つくくらい疲れてる人にもお薦めしたい。
もちろん風邪を引かない馬鹿な子にもね。





テーマ:こころの糧になる本 - ジャンル:本・雑誌

Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7 Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
石田 衣良 (2007/04)
文藝春秋
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帰りの電車で、
てっぺん辺りがハゲ散らかしたオッサンがいたんです。
そういうオッサンは、まぁ、ザラにいますわ。
でもそのオッサンのハゲ散らかした登頂部にはね、でかいイボがついてたんです。
なんていうかもうボタンでした。
ポチっと押したらば海が割れて地球防衛隊の格納庫がぱっくり口を開きそうな規模のイボでした。
ボヤッキーが「ぽちっとな」とか軽く押せる感じのポッチではありません。
風格さえ漂う世界規模のスイッチ。

このイボをみて頭に浮かんだのがイボコロリです。
でもあんなでかいイボはイボコロリできるんかなぁ。
わからんなぁ。
しかしイボコロリってネーミングすごいな。
心にズンッと響くたぐいの名前な。




今日の本は『Gボーイズ戦争』です。
池袋ウエストゲートパークシリーズの新しいやつです。
何冊目だコレ?

生活圏内に池袋があるもんだから妙な具合で身近に感じていたこのシリーズ。
嫌な感じが漂ってきましたね。
シリーズものが醸しだす微妙な臭気をとうとう出してきましたね。

ドラゴンボールもフリーザ無茶苦茶怖かったのにどんどん残念な方へ向かって行った。
あの感覚。


なんだろー、
マコトの立ち居地が生ぬるーい感じできもい。
なぁなぁの馴れ合いがどうにも年寄りくさくて冷めるというかなんというか。
どんな着地点を見つけてこのシリーズは幕を閉じるのでしょうか?
それを見るのが楽しみだ。


テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

狐の剃刀 狐の剃刀
赤江 瀑 (2007/04)
徳間書店
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臨時お小遣い的な感じで社長に商品券を2万円分貰いました。
どうでもいいけどうれしい。
うほほ。
現金よりも制約がある分なにに使うか色々想像して楽しめるね。

なんか最近疲れてたからとてもうれしかったわ。
現金や金券でにわかに癒される心ってのもアレですが、事実です。


今日の本は『狐の剃刀』です。
ぅおー…
赤江瀑の新刊平積み…
めずらしいもん見たな。

たんびよ。
耽美。
うほほ。
この湿り気のある雰囲気いいですねぇ。

女の肌は湿度によって保たれる、と私は常々思っている。
きめの細かさ、ハリなんかはカラカラの空気じゃ作られないもんね。

この本の湿り気を帯びた世界は、美しい女の肌のように艶めかしい。
人間の妄執すら甘美なもののように感じさせる。
なんていうかもうこの京都の闇の中に沈み込みたくなる。

装丁の暗々とした赤い色がまた内容に副っていますしね。
美しくて、その美しさが肌を粟立たせるこわい本です。
すてき。



テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

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Author:jamilam
無節操な本読みです。
たぶん口が悪いです。

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